【イベントのお知らせ】2月27日 b8ta新宿マルイ本店にて手打刻体験を行います!

【イベントのお知らせ】2月27日 b8ta新宿マルイ本店にて手打刻体験を行います!

3月31日まで、b8ta新宿マルイ本店で開催される『新生活のはじまりフェア<大阪製品>』に出店いたします。体験型ショールームのb8taに、スマホ用無電源スピーカー「拡音器」NMP-001/NMP-002が並んでいますので、実機にて視聴していただけます!

前回のブログでも書きましたが、2月27日(日)にb8ta新宿マルイ本店でイベントを開催させていただきます。
NMP-001・NMP-002の前銘板(メイバン)は機械打刻を行っておりますが、打刻印とハンマーを使ってオリジナルの銘板を作成できる手打刻体験を無料で行います。

手打刻体験
ノボル電機製作所は、「不器用なガジェットの愛おしさ」をブランドコンセプトとしたガジェットブランドです。
モノが溢れる現代に世界で一つだけのものを作る体験をお届けできないかと考えるなかで、手打刻を体験してもらうイベントにたどり着きました。手打刻という昭和なモノづくりを通じて、デジタルにはない面倒くささを楽しんでもえれば幸いです。

彫る文字数やデザインによって、所要時間は流動的ということもあり、ご参加していただけた方が満足のいくまで手打刻を体験していただけるよう、体験イベントは先着順として、時間の制約を設けておりません。

また、商品をご購入いただかなくても、ボールチェーンでキーホルダーとしてお持ちかえりしていただけるように準備しておりますので、お子様のモノづくり体験や、お持ちのスマホ用無電源スピーカー「拡音器」NMP-001/NMP-002の特別仕様の作成などなど、お時間が許すようでしたら、2月27日(日)b8ta新宿マルイ本館 でお待ちしておりますので、ご来店いただければ幸いです。

イベント出店PRをさせていただいたところで、本日は、無料体験イベントで行う打刻について、歴史や技法、当社の使い方などをお送りします。

打刻とは
昭和生まれの私は、打刻と聞くとアルバイトでのタイムカードに時刻を出退勤時に印字していた経験を思い出すのですが、今回取り上げる打刻は『金属などに、文字や数字を刻み記すこと』です。
修学旅行などで、観光地を訪れた際に記念メダルに名前などを打刻された記憶がある方もいらっしゃるかもしれません。

刻印の歴史
打刻の歴史を調べると、紀元前に遡った打刻コインの歴史を紐解くことになるので、今回はコインの歴史は割愛し、日本で打刻が普及していく歴史を調べました。
刻印は、量産する金属製品に偽造防止や製作者の特定などをするために作り始められたと考えられているようで、コイン製造もそうですが量産品あっての技術です。
日本では慶長小判に押された「小判」が一般的な我が国での刻印の始まりとされているようです。貨幣鋳造は幕府(公・政府)の事業ですが、民間で普及したのは明治以降のようで、軍隊の近代式銃器や金属食器、腕時計に通し番号やメーカー名を彫り込まなければならない量産金属製品の普及に伴って打刻が普及していったようです。

スマホ用無電源スピーカー「拡音器」NMP-001/NMP-002では、レトロなモノづくりの世界観を踏襲するために打刻をデザインとして採用しており、1台1台異なる機体番号(シリアルナンバー)を打刻しています。
またイベント出展にあたり、オリジナルの銘板作成を行うのですが、体験として1品ものを作るのに打刻という技法を使うのは、歴史的な背景からは少し皮肉な活用の仕方ですね。

前銘板
スマホ用無電源スピーカー「拡音器」NMP-001/NMP-002では、正面から見た時に中央部にレフレクターという部品があり、その先端に品番等を刻印したアルミ板(銘板)を取り付けます。アルミ板(銘板)への刻印は社内の打刻器で1枚1枚打刻していきます。こちらも大量に同じものを生産するのではなく、1台1台異なるシリアルナンバーを刻印しています。

【NMP-002の銘板 No.013が本機体のシリアルナンバー】

こちらの打刻ですが、ドット打刻器という機械を使っています。
ドット打刻器は、「マーキングピン」と呼ばれる先端がとがったピンを、空気圧で動かし、アルミ板の表面に刻印を点群によって打刻していく機械です。マイクロインパクト方式とも呼ばれるようで、凹凸金属や合成樹脂のような固い材質への打刻を得意としています。
一度、設定すると自動的に打刻を行えるので、当社でも重宝している機械です。

【銘板への打刻】

そこそこ重量のある機械ですし機械打刻にはプログラミングも必要ですので、東京まで持って行くことはできません。
今回のイベントは、機械を導入するまで使っていた手打刻印でのモノづくり体験をさせて頂きます。
手打刻は、テイキン(丁金)と呼ばれる金属製のスタンプを手で押さえ、上からハンマーで打ち付けることで行います。これにより、テイキンの文字は、深くしっかりと打刻されるので、傷や摩耗による劣化に強い打刻ができます。

今回のコラムは、手打刻イベントとその歴史について書かせていただきました。『新生活のはじまりフェア<大阪製品>』は現在開催中です。「拡音器」を体験してみてください。

株式会社ノボル電機
製作所事業担当 猪奥元基