【私たちのこと】枚方工場について
皆様こんにちは。ノボル電機、猪奥です。オンラインショップをオープンさせていただき、先日に続き、私たちについて自己紹介をさせて頂きます。
□枚方(ひらかた)のこと
私たち、株式会社ノボル電機の本社工場は大阪府枚方市茄子作南町に所在しています。
枚方(ひらかた)というと皆様どんなイメージをお持ちでしょうか?
枚方市は大阪府の北河内地区の中核市で、大阪と京都の真ん中、大阪府の最西端に位置している中核都市で、人口は約40万人と大阪府内では、大阪市・堺市・東大阪市に次ぐ府内第4位の人口を擁している衛星都市です。
蛇足かもしれませんが、マンホールは「菊」の花と「三十石船」がデザインされており、伝統的芸術である菊人形にゆかりがあり、江戸時代の東海道五十六番目の宿場として栄えた枚方宿を象徴する「三十石船」がデザインされたものです。
枚方市の南の端、交野市との市境でもある茄子作南町に弊社は立地しております。
会社の窓からは、奈良県との県堺でもある生駒山地を見ることができ、うっすらと交野山の頂上にそびえる観音岩を望むことができる長閑な田園地帯の一角に所在しております。
本ブログ執筆のために茄子作の由来を調べても、定かではございませんでしたが、古くから茄子の名産地だったようです。弊社が移転するまでは、田んぼが広がっておりましたが枚方市・交野市の区画整備事業の一環で、工場・倉庫を誘致する産業化が行われた一帯でもあります。
□ノボル電機の経歴
1945年、工業集積地でもあり、また優秀なヘラ絞り(ホーンスピーカーのアルミ加工方法)技術者が多いという土地柄を活かして、大阪市東成区でホーンスピーカーの製造販売を目的に創業しました。
その後の事業の発展・生産量の増加に伴い、手狭となった大阪市内の工場から、1969年、高度経済成長期の真っただ中に大阪府交野市に工場を移転、2018年にここ枚方市茄子作南町に本社工業を移転し、枚方市の企業となりました。
大阪市内から組立工場が立地できる広い土地を求めて北河内地区に移転してまいりましたが、衛星都市であり人口が多い本地域は、技能者の『人による組立』を行っている弊社にとって、優秀なスタッフの採用・定着面でメリットが大きく、ここ北河内で半世紀以上事業を継続しております。
大阪市内への通勤アクセスもよいことからベッドタウンの側面が強く、大企業の分工場が多い土地柄でもありますが、工業都市というイメージはあまり強くないと思っております。しかし、近年の物流・配送網の発達、とりわけ第二京阪道路(京都市と大阪府門真市を結ぶ有料道路)の開通により物流面・マテリアルハンドリン面のデメリットも少なくなり、また業務用のお客様が地域に縛られず全国展開させていただいているため、調達・物流・営業上のデメリットよりも人の面での強みを活かせる当地で事業を営んでおります。
□モノづくりのこと
ノボル電機では、音響装置の企画・開発・設計から、協力会社様で生産された各部品を納入していただいた後に組立を行い、販売させていただいております。一般的にモノづくりとしてイメージされる 「ザ 製造業」とは少しイメージが異なるかもしれませんが、自社で半田付け(義務教育の技術の時間に皆様実技で親しまれた方も多いと思います)やエアードライバーや電気ドライバーを使ったネジ締めのほか、一部工作機械による機械加工等を行っています。
協力会社様との協業関係を強固にし、外部にお願いできる仕事は外部にお願いすることで、大型の生産機械をあまり多く保有しない反面(餅は餅屋ですね)、小型の工作機械を活用し、「自社できることは自社でする」という機動力が必要な部分は自社で行う自前主義の融合を行っています。
自社生産の代表例では、本サイトでご購入いただけるスマホ用無電源パッシブスピーカー「拡音器」NMP-001/NMP-002のマエメイバン部分の社名+製造連番は自前の打刻器という機械を使って刻印を行っています。またスマホ挿入部の切り込み加工は、(本ブログ執筆時はまだ生産台数が安定しませんので)自社で加工を行っております。
専門の協力会社様でお願いできる部分は外部にお願いしつつ、自社で各種測定器や音響測定用の各種設備、無響室という外部からの音の影響を受けずに反響しない特殊な専用の試験室を保有しており、音響機器の開発・製造に特化したメーカーでもあります。
コロナ禍の前は、地元工業会が主催される工場見学会や小学校の職場見学で作業工程を見て頂くこともありました。最近そのような機会もなく、弊社のモノづくりを文章で書いていてもなかなか伝わりづらい(というか伝わるような文才がない)ので、直販の取り組みを通じて、ユーザー様に弊社のモノづくりを見て頂ける機会を作れればなぁと夢想しています。
□不器用なガジェット
創業以来、一貫して業務用拡声音響装置の製造販売を行ってきた弊社が、DtoC事業に参入し、「ノボル電機製作所」ブランドを立ち上げました。まだまだ拡声器のイメージを踏襲した商品展開ですが、弊社の強みや歴史を活かしながら『不器用なガジェット』のブランドコンセプトに沿った商品展開を不器用なりに進めてまいります。
株式会社ノボル電機
製作所事業担当 猪奥元基