皆様こんばんは。
ノボル電機製作所の猪奥です。
本日は、
7月27日(土)、大阪府立中之島図書館で実施される
Osaka Products Collection vol.2
「ものづくりの魅力を体感できるワークショップ」イベントに出品する
段ボール製スマホ用無電源スピーカーのご紹介です。
□段ボール工作キットを作った理由
昨年より、拡声器オーディオやスマホ用無電源スピーカーのPRのために
催事出展やワークショップ出店をしておりました。
ワークショップでは、製品にも採用している打刻の技法をご紹介する
ワークショップとして「オリジナル銘板製作」を
行ってきましたが、当社のモノづくりの一部分すぎて
違和感というか食い足りなさを感じておりました。
そんな折、販売店様向けの展示什器(展示用の台)の作成を
相談していた紙器メーカー 豊栄産業さまが
自社サイトなどで段ボール工作キットの販売をされており
「当社の無電源スピーカーも段ボールで作れないか?」とい
話題にさせてもらったことから始まりました。
豊栄産業のHP https://www.howay.com/
当初は「餅は餅屋」という気持ちと
「出来なくても当たり前のダメ元の相談」が入り混じった感覚でした。
□段ボールは音を吸収する素材
「ダメもとの相談」と前述したのが
拡声器の構造自体が複雑で、
平面から立体に加工できるのかという問題が一点目。
二点目は、段ボールが音を吸収する素材のため
音圧が増幅されないという致命的な課題です。
・企画の構想(段ボールで無電源スピーカーを作りたい)
と
・既存の無電源スピーカー
を参考としてお渡しして待つこと数日。。。
初回サンプルが上がってきたのですが
クオリティーの高さに驚愕っ!!
一つ目の課題として思っていた構造については
再現性が高く拡声器の形状になっており、
一気に実現の見込みが高まり加速していきました。
ただ、音圧については懸念した通り
初回サンプルの音圧を測定しても想定より出ておらず
初回サンプルの構造を微修正しては測定するの繰り返しが始まりました。
内部の第1ホーン(チューブ)や
第2ホーン(レフレックス)の構造を少し変える
音の道を広げるためにテープで補強するなどなど
拡声器屋として試行錯誤したのですが
劇的な変化はありませんでした。
むしろ、段ボール工作という特性上
作ったサンプルによるバラツキが大きすぎて
構造変更の効果なのかバラツキなのかもわからないような状態でした。
□課題克服も専門メーカーの知恵で
これら音圧不足をクリアーしたのも
当社の拡声器屋としてのノウハウではなく。
紙器製作の専門家、豊栄産業さまのご助言でした。
当初は汎用的な段ボール紙での製作でしたが
少し硬めの素材への変更提案を頂け、こちらで音圧測定したところ
当初の構造のままで+8㏈を達成。
金属製のスマホ用無電源スピーカーNMP-011/NMP-012が+10㏈ですので
製品に比べると若干パワー不足を感じますが、
音を吸収する素材である段ボールの弱みを克服した
十分な音圧(金属製の80%)を確保することができました!
□最後に
豊栄産業さまでもブログを書かれており、
段ボール製 スマホ用無電源スピーカーについても
記事化されています。
紙器メーカーサイドからの開発話は違った切り口で
面白いので、よければこちらもご覧ください。
https://howay.com/wp/sp/8697/
そして、こちらの段ボール製スマホ用無電源スピーカーの組立体験ができる
ワークショップを7月27日(土)中之島図書館で実施します。
メールでの事前予約制となりますので
ご興味ある方はぜひご予約をお願いします。
♦♦♦♦♦ 事前予約制ワークショップの申込み方法 ♦♦♦♦♦
MAIL:eventyoyaku@nakanoshima-library.jp
件名:「大阪製ブランドワークショップ参加希望」
メール本文に下記➀~➄をご記載ください。
➀参加希望ワークショップ名
➁ご希望時間
➂参加人数
➃全員の氏名(小学生は学年を明記)
➄代表者の電話番号
※『保護者同伴』が必要なワークショップは、
メール本文に『保護者同伴』と明記の上お申込みください。
イベント詳細はこちら
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株式会社ノボル電機
製作所事業担当 猪奥元基