本日は活動報告として、先月の中東出張について書いて行きます。
本webサイトは弊社のオーディオ事業用のため業務用と切り離して考えていました。
とはいえ、拡声器をベースとした製品なので【表裏一体】と考え直し、ネタ切れ感のあるブログのネタにすることにしました。
□何故、中東?
工業製品の輸出先と聞いて、みなさまどのエリアを思い浮かべるでしょうか?
アメリカ? ヨーロッパ?? またはアジア諸国でしょうか???
私たち拡声器屋にとって重要な世界市場の一つが上記経済圏ではなく、中東です。
それは、イスラム教の礼拝施設モスクに拡声器が採用されているからです。
イスラム教の国に訪れたことのある方はイメージしていただけるかと思いますが、1日五回、大音量で鳴り響くお祈りの合図。
実はあの音声、全て信徒の方が肉声でマイク放送をされているんです。
毎回ライブ放送のため、拡声器(マイク、アンプとスピーカー)を納めさせていただいており、弊社のみならず拡声器メーカーにとっての一大マーケットが中東にあります。
□拡声器で培った技術
現地も真夏ということもあり、40-50度という苛烈な気温で朝晩関係なく暑かったです。
経験したことのない暑さでどのように表現すべきか、悩みますが、強いて言えば、焼けた石板や車のマフラーのような熱した何かが目の前にあるような感覚で、眼球がひたすら乾くような暑さでした。
また、砂漠地帯は朝晩の冷え込みがあったり沿岸部は湿度高めであったりと、気温以外も過酷な環境の屋外で日々爆音で鳴らされる拡声器を作り続けてきたんだと自社製品の耐久性についての想いを新たにしました。
現地に行くと、ノボル電機の人間(私)はヘバッていましたが、ノボル電機のスピーカーは力強く鳴動していました。
日本国内だと地元というアドバンテージがありますが、拡声器屋にとって中東は輸出先(中東諸国で作られた拡声器は見かけないので)
そのため、新興国の製品と真正面からぶつかる市場でもあります。
新興国製の安価なスピーカーが流入している輸入大国で、コスト面ではとても太刀打ちできませんが、品質と耐久性で変わらぬご支持をいただけていました。
□久しぶりの中東
十年一日が如きモノづくりを行ってきた弊社です。
拡声器の基本構造は創業依頼変わっていません。
しかしながらコロナ禍を経て、久しぶりの海外出張は市場は常に変化していると感じられる出張となりました。
拡声器のお仕事での訪問でしたので、「手土産」として拡声器オーディオを持参したのですが、お客様が興味も持っていただけたのは嬉しい誤算でした(分野が異なるので期待してなかったのです)
上手く行けばオーディオ事業の海外展開ができるかも、、、
と期待の膨らむ出張でもありました。
オーディオ事業では「拡声器で培った技術」とPRしていますが、
「こんな場面でもご愛顧いただいている」というご紹介を兼ねて、
先日の出張についてのご報告でした。
写真は仕事終わりに街歩きで訪れた紅海に沈む夕日です。
以上
株式会社ノボル電機
猪奥元基