
【活動報告】新製品企画の右往左往 その2 デザイン経営セミナー
こんばんは。ノボル電機製作所の猪奥です。
今回は、前回に引き続き新製品開発の右往左往として「デザイン経営セミナー」に事例紹介として登壇させていただいた感想等をお届けします。
□デザイン経営セミナー
2月5日に三田市商工会青年部が「無形の知を有形に」というテーマのもと主催したセミナーに、前回コラムでご紹介した「新事業開発ゼミ CHANGE」の講師でもある
有限会社セメントプロデュースデザイン代表の金谷さんが登壇され、1時間半みっちり講義されました。
金谷さんの講義テーマは「近年注目されているデザイン経営(デザインの力をビジネスに取り入れる経営手法)について」という内容で、実際の事例や、製品企画の手法についての解説や製品デザインを通して中小企業の立て直しを図る活動についてのご紹介を頂きました。
「新事業開発ゼミ CHANGE」に参加されていたオサキクリーニング 尾崎さんがこのセミナーの事務局ということで金谷さんの招聘が実現し、またゼミの受講生から
私とサクラテックの中村取締役の2名が事例紹介のパネリストとして参加させていただきました。
サクラテックのURL:https://www.sakura-tech.co.jp/
オサキクリーニングのURL:https://osakicleaning.com/
□何を発表する?
前回のコラムで「新事業開発ゼミでの新商品企画が挫折した話」をさせていただいたので登壇してどうするのか?と思われた方も多いかと思います。
初期に設定した『BtoB事業(業務用機器の製造業)を育てるために、別ラインナップとしてのBtoC商品開発を行う』という目的に対して、「新商品企画という手段を取らない」と決めました。
元々、参加したゼミのお題目は「新事業開発ゼミ」だったということもあり、最終盤に目的を『『BtoB事業(業務用機器の製造業)を育てるための活動を行う』に微修正しておりました。
「別ラインナップのBtoC商品開発」から「活動を行う」に抽象化したのですが、具体的に取り組みたい項目は以下の3点です。
・ノボル電機製作所としての既定路線「スタックアンプの関連品開発」の推進
・これまで「取り上げてくれれば上出来」としていた広報PR活動を、「BtoCとBtoBを繋げるような発信する」を主眼に行っていく(目的をちゃんと持つ)
・拡声器の販売時に使わなくなった製品を回収し、可能な限りリサイクルするサーキュラーエコノミー的な循環モデルの構築を目指す
という事業モデルといえばおこがましいですが商品開発以外の手段を選択し、実行することが目的達成への手段だという結論に至ったため、こちらをご紹介させていただきました。
前に登壇したサクラテック中村さんが「商品企画の成功事例」とすると、私の紆余曲折を「商品企画の挫折例」として、闇部分を担当させていただきました。
□当日の雰囲気
メインは、金谷さんのデザイン経営セミナーですので、講義の大半は緊張しながらの出番待ちでしたが、私に与えられた時間10分間で、自社紹介・ゼミの取り組み・新商品開発の結論をお伝えさせていただきました。
講師業が生業ではないので、大勢の前で話す緊張から途中早口になるなど反省は多々あり、どこまで伝わったのか自信はありませんが、登壇の機会を頂戴したことで、発表資料の準備を通じて、今後の進んでいきたい方向性を明確に意識することができました。
そしてコラムのネタにすることで逃げ腰にならないよう自分に発破をかけています。
参加者からはおおむね好意的なご評価もいただけたので、自分の経験をシェアできたと思っています。
□終わりに
前回のコラムでも書きましたが、ゼミを通じて気付いけた方向性は抽象的で数値化できていない「頑張る目標」も多くあります。
ノボル電機製作所のブランド戦略としては、これまでのラインナップを拡充していく方向性を堅持して、4月1日に一般発売する新色「船舶ブルー」を軌道に乗せ、スタックアンプNMP-101シリーズにエフェクターや5バンドイコライザーなどの関連品を開発していく既定路線を維持していきたいと思っていますので、引き続きのご支援をお願い申し上げます。
以上
ノボル電機製作所
猪奥元基
