
【出展告知】大阪・関西万博「クラゲ館」にてワークショップ開催(6月23日)
皆様こんばんは。ノボル電機、猪奥です。
本日は、2025年大阪・関西万博への出展についてご報告です。
来る6月23日(月)、13:30~16:30の間。ノボル電機は、万博会場内のシグネチャーパビリオン「いのちの遊び場 クラゲ館」にて、ワークショップを実施する運びとなりました。
この取り組みは、STEAM教育(科学・技術・工学・芸術・数学)をテーマに掲げたクラゲ館のなかでも、実際に“ものづくり”を通じて子どもたちの学びを引き出すことを目的とした企画です。私たちのような中小製造業(こうば)が持つ技術と工夫の力を、教育的な観点から可視化・体験化する貴重な機会として位置付けられています。
□「あなたの声はどんな音?」
当日、ノボル電機が実施するワークショップのタイトルは、「あなたの声はどんな音?」です。
“拡声器屋”である当社の強みを活かし、「音」をテーマにした体験型ワークショップを企画しました。おなじみの「糸電話」を題材としつつも、素材や構造の違いによって「声の聞こえ方がどう変わるか?」を実験的に体感していただける内容です。
はじめに、地声や手で口を覆った声、紙製や樹脂製ホーンでの音の響き方を体験してもらい、音の変化に興味を持ってもらいます。その後、いくつかのサンプル糸電話を実際に使って「音の違い」を体感し、自分だけの糸電話を制作してもらいます。カップの素材、糸の種類(ビニールテープ、タコ糸、銅線、アルミ線)や留め具なども自由に選べる構成としています。
最後には、「どんな音に聞こえたか?」をホワイトボードに書いてもらい、感想を共有する時間を設ける予定です。
素材選びから完成までの短い時間の中で、子どもたちが自ら「考える・試す・表現する」というSTEAM教育の根幹に触れられるよう、工夫を凝らした構成としました。
□クラゲ館での開催意義と出展の背景
今回のワークショップは、万博の中心パビリオンである「クラゲ館」において、STEAM教育の一環として開催されます。来場者すべてが通る「いのちのあそびば」エリア内で実施され、実際に土が敷かれた開放的な空間の中、自然と触れ合いながら学べる場になる予定です。
今回の出展は、実行委員長の太田さまよりお声がけいただいたことがきっかけです。太田さんとは以前より弊社と取引があったこともあり、今回の機会に繋がりました。地元開催の万博とはいえ、個社ではなかなか関わることが難しい中、このような機会を頂戴できたことに、改めて心より御礼申し上げます。
なお、会場では企業ロゴや広告を用いたPRができない代わりに、「体験」を通じて企業の技術や文化を伝えることが求められています。そうした制約があるからこそ、「拡声器の技術を、音の原理から伝える」今回のテーマは、ノボル電機としての在り方を、もっともピュアな形で表現できる絶好の機会になると感じています。
STEAM×こうば=未来の学び
こうばの日々の営みは、まさにSTEAMの実践そのものです。
・日々の試行錯誤=実験と観察
・製品設計と製造=工学と論理的思考
・音響設計や意匠の工夫=芸術的表現
・組立・検証工程=技術力と応用力
これらが、教科書では学べない「生きた学び」として、未来を担う子どもたちに伝えられることを願っています。
□最後に
今回のワークショップは、万博という舞台に立つと同時に、未来のものづくり教育への一歩と捉えています。
広告も宣伝もできない制約の中で、製品ではなく「技術の根底」を体験として届けることは、企業にとっても大きな挑戦です。しかし、そうした場だからこそ、企業理念や技術の本質を“伝える力”が問われるのだと実感しています。
6月23日(月)、クラゲ館にお越しの際は、ぜひ「あなたの声はどんな音?」ワークショップにお立ち寄りください。
引き続き、ノボル電機の取り組みにご注目いただければ幸いです。
株式会社ノボル電機
製作所事業担当 猪奥元基
