
【活動報告】地元・五常小学校で「たのつく」に協力しました
皆様こんにちは。ノボル電機の猪奥です。
最近、「このコラム、社長ブログ化してますね(笑)」という声をいただきました。
もともとこのコラムは、BtoC事業のお知らせや、製品の技術的背景などをお伝えするために始めたのですが、ありがたいことに継続して発信するうちに、活動報告や地域連携のお話も増えてきました。「ネタ切れで追い込まれて…」という正直な側面もありますが(笑)、拡声器オーディオを作っているノボル電機という会社が、どんな思いで日々の活動をしているのか——その輪郭を伝えていく場にもなればと思っています。
というわけで、今日も“社長ブログ”です。
□地元小学校の総合学習への参画
6月30日(月)に地元・枚方市立五常小学校で行われた「総合的な学習の時間(探究型学習)」としての総合学習プロジェクト「たのつく(たのしいをつくる)」への参加について、ご報告です。「たのつく」は、地元枚方市の五常小学校4年生が主体となり、「楽しいとは何か?」を考え、地域の企業と連携しながら“楽しい体験”を創り出していくという、探究型の総合学習プログラムです。
今回は、当社が参加している「不器用ファクトリー」のつながりもあり、五常小学校からお声がけいただき、地元企業の一社として協力させていただきました。
□ 拡声器メーカーとして提供したもの
当日は、学校に集まった複数の地域企業が車座でブースを構え、プレゼンテーションを行い、自社の紹介と「提供できるリソース」について子どもたちへお話しする構成でした。当社からは、拡声器の仕組みやものづくりの考え方を交えながら、音響機器メーカーとして何を大切にしているか、どんな製品を作っているかをお話ししました。
そのうえで、以下の2点を「協力可能なリソース」として提案しました。
音響ユニットに使われている「動線(どうせん)」の無償提供
→ 髪の毛よりも細い特殊な銅線で、振動によって音が生まれる仕組みの体感素材として提供しました。
拡声器用「メガホン」の無償貸出
→ 実際の放送に使われるメガホンを使い、子どもたちが“楽しい遊び”を考える素材になればと考えました。
当社は協力企業から部品を調達するアッセンブリーの会社なので、生産の過程で「廃材」や「余剰部品」がほとんど出ません。なので、何かを提供する取組には不向きですが、社内にあるリソースで少しでも協力できないかと悩み、上記二点をひねり出しました。
電気の学習がまだあまり進んでいない小学四年生には少し難易度高めの協賛品でしたが、むしろ「なんだこれは?」という好奇心をかき立てていたようでプレゼン後からさっそく、チームで試行錯誤してくれていたのが印象的でした。
□GOJYO EXPOに向けて
今回の「たのつく」は、6月の企業プレゼンが“スタートライン”です。
このあと、子どもたちは夏休みをはさみながら、自分たちで「誰に」「どんな楽しい体験を届けるか」を構想していき、企画書を作成。その後、9〜10月頃には、企業に向けた「企画プレゼン大会」が開かれ、採用の可否を企業側で判断します。
もし当社が関わることになれば、そこから児童チームとの協働が本格的にスタートします。そして、最終的には、2026年1月に開催予定の「GOJYO EXPO(仮称)」にて、実際に子どもたちと一緒に創り上げた“楽しい体験”を、地域の人たちに向けて披露することとなります。
拡声器メーカーとして“音”を軸にしたアプローチはもちろん、子どもたちが想像もしていなかったような発想をくれることも楽しみにしています。未来の技術者やアイデアマンが、この中から育つかもしれない。そう思うと、地域とこうした形でつながる価値をあらためて感じます。
今後の進捗やGOJYO EXPOでの取り組みも、子どもたちとともに進めながら、またこちらで発信していければと思っています。
最後になりましたが、五常小学校の先生方、そして事務局の皆さま、このような機会をいただき誠にありがとうございました。
株式会社ノボル電機
猪奥元基
