
【防災の日】備えを「動かして」確認しませんか?
皆さまこんにちは。ノボル電機の猪奥です。
本日、9月1日は「防災の日」です。
防災の日は、1923年の関東大震災の発生日に由来し、この時期が台風シーズンでもあることから、国や自治体、企業、学校などで防災訓練や備品点検が集中的に行われる日です。
阪神淡路大震災や東日本大震災、そして近年頻発する豪雨災害など、私たちは「いつか必ず来る災害」と向き合わざるを得ません。防災の日は、過去の災害に学び、いざという時の備えを点検する絶好の機会といえます。
□防災メガホンの製造元として
当社は、避難誘導用の放送装置や防災行政無線用スピーカー(Jアラート用)を製造しています。
8月20日に実施された全国瞬時警報システム(Jアラート)の全国一斉試験でも、全国の街頭スピーカーから「これは、Jアラートのテストです」という放送が流れました。日常の定時チャイムやお知らせ放送も、非常時に確実に音を届けるための重要な試験放送なのです。
一方、防災の備えは自治体だけでなく、私たち一人ひとり、そして会社や自治会などの身近な組織でも必要です。
非常食や水、懐中電灯などの点検はよく知られていますが、意外と盲点なのが「メガホン・拡声器」です。防災訓練や避難誘導に欠かせない機材ですが、いざ使おうとしたら音が出ない……という事例は少なくありません。
□備えを「動かして」確認しませんか?
当社にも年に数件、防災用メガホンの修理依頼が届きます。原因の多くは内部の破損です。
想定以上の衝撃で壊れることもありますが、特に多いのが「電池の入れっぱなしによる液漏れ」です。乾電池は長期間セットしたままにすると微弱な通電や温度変化などで液漏れが発生し、内部の金属部品を腐食させてしまいます。こうなると拡声器屋としても改良が難しく、昔から修理対応を行っている故障原因です。せっかく防災用に備えていただいたメガホンが、肝心な時に鳴らないのは本当に残念なことです。
だからこそ、防災の日をきっかけに、ぜひ次の点検をおすすめします
▷メガホンや拡声器を実際に鳴らして、音が正常に出るか確認する
▷電池を入れっぱなしにしていないか、液漏れや端子の腐食がないかチェックする
▷必要に応じて新しい電池と交換し、使用後は電池を外して保管する
こうした簡単な点検でも、非常時に「声を確実に届ける備え」が格段に高まります。防災訓練などの機会に使ってみることは、機器点検と使用方法の確認を同時に行える良いタイミングです。
□最後に
当社では自治体向けスピーカーだけでなく、個人向けのスマホ用無電源スピーカー「拡音器 NMP-011」も製造しています。防災行政無線スピーカーと同じ形状の小型版で、電池も電源も不要。スマートフォンを差し込むだけで音を広げられます。防災用としてではありませんが、音響ガジェットとしてお手元に置くことで、日常から「もしも」を少し意識するきっかけにしていただければ嬉しいです。
(商品ページ:https://noborudenki.com/collections/all/products/nmp-011)
防災の日は、備えを「置いて満足」から「動かして確認」へシフトする日。
普段は気にかけない拡声器やメガホンも、命を守るための大切な道具です。
ノボル電機は、これからも音で安心を届ける専門メーカーとして、防災に役立つ製品づくりと啓蒙に取り組んでまいります。
株式会社ノボル電機
代表取締役社長
猪奥元基
