【活動報告】「オープンファクトリー 不器用FACTORY」を開催しました
皆さまこんにちは。ノボル電機の猪奥です。
本日は、11月22日(土)に実施した「オープンファクトリー不器用FACTORY」の活動報告です。
11月28日付の日本経済新聞 地域面にて、万博くらげ館プロデューサー 中島さち子氏が「創造性の民主化」「体験を通じて得られる学びの重要性」について語られていました。
「知識を与えるより、体験を通じて自ら気づく場をつくる」というメッセージは、1出展者としてくらげ館でワークショップを開催させてもらった当社も場づくりの一助になれたと誇らしく思えましたし、地元枚方で開催される不器用Factoryが大切にしている考え方でもあり、オープンファクトリーに参画する意義を改めて感じました。
工場は「モノができていく過程」をリアルに感じられる場所。
だからこそ、実際に触れ、見て、聴いてもらい、「音がどう届けられているのか」を体感してもらう場にしたい。その想いで、本年のオープンファクトリーに臨みました。
□ 不器用FACTORYとは
『ものづくり体験 不器用FACTORY』は、大阪・北河内地域(枚方・寝屋川・交野)企業によるオープンファクトリーイベントで、見学 × 体験ワークショップを通じてモノづくりの面白さを伝える取り組みです。
今年は万博イヤーでもあり、KUZUHAモールでのワークショップとリアル工場見学の10月11月の二度にわたり開催するハイブリッド形式となりました。
当社は 11月22日(土)に自社工場を開放し、多くの皆さまにご参加いただきました。ご来場いただいた皆さま、ありがとうございました。
□ オープンファクトリー 当日の様子
1.まずは会社紹介
会議室で、会社概要や製品紹介、そして「音を届ける」とは何か?についてお話し、見学時の諸注意をお伝えしました。

2.新旧拡声器の展示と体験
1961年製のメガホンと現行「かるーいホン」を比較展示。60年かけて実現した「軽量化」の歴史を実際に手に取って体感していただきました。その他にも当社が保有する旧製品と現行商品が一堂に見れるショールームで拡声器の歴史を感じていただきました。

3.音の聞き比べ体験
スピーカー組立ラインの実際の作業台をつかって電気ドライバーとエアードライバーを実際に手に取ってもらったり、音出し試験を実施したりしました。。どの工程で音が拡声されていくのか、実際の試験機を使って体験いただきました。

4.工場見学(リアル稼働の様子)
実際に動いているラインをご案内。朝・昼・夕で作業内容が異なるため、各回ごとに違う製造工程を見ていただきました。

5.無響室体験
音が響かない不思議な部屋「無響室」へご案内。拍手や声の方向で聞こえ方が変わる体験に、大人も子どもも目を丸くされていました。
また、当日はメディアの取材も入り撮影も行っていただいたのですが、無響の世界は五感で感じる部分が多くあり、独特の違和感が映像に乗らないのが歯がゆくもありました。

6.ワークショップ「糸電話づくり」
昨年の段ボールスピーカーから刷新し、今年は大人気の「糸電話ワークショップ」を開催。素材の種類や糸の長さで音の伝わり方が変わる体験は、まさに≪音の不思議≫を楽しむ企画となりました。
万博くらげ館、くずはモール、中之島図書館でも好評だった演目です。

□ 開かれた工場を目指して
この取り組みは単なるイベントではなく、「工場を通じた地域との接点づくり」と考えています。日常的な工場見学については、今年より大阪府の工場見学プラットフォーム「大阪街中ものづくりパビリオン」に登録していますので本ブログで見学にご興味を持たれた方がおられましたら、一度「大阪街中ものづくりパビリオン」のサイトをチェックしてみてください。
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□ 最後に
「ものづくりは体験から始まる」 中島さんの記事を読み、改めて確信しました。
1時間超という限られた中でしたが、参加者の皆さまが笑顔で帰られる姿を見て、「伝わるもの」があったと感じています。
来年については、現在調整中ですが、ぜひまた工場でお会いできれば嬉しいです。
ご来場いただいた皆さま、本当にありがとうございました。
株式会社ノボル電機
代表取締役社長 猪奥元基