【活動報告】スタートアップ協業について考えた一日
皆さまこんにちは。ノボル電機の猪奥です。
3月9日に開催された「Co-Mosta第6回セミナー」にパネリストとして登壇させていただきました。Co-Mostaスタートアップとものづくり中小企業の協業をテーマにした取り組みで、第6回は本年度の成果報告会という位置づけでした。
□ Co-Mostaの取り組みと協業の現在地
まず第一部では、Co-Mosta事務局の橋間さんから今年度の成果報告と事業説明がありました。
協業という言葉自体はよく聞くようになりましたが、実際にはまだ萌芽的な取り組みであり、一般化しているとは言えないとのこと。とはいえ、先端技術を持つスタートアップと、設備や生産技術を持つものづくり企業が補完関係を築ければ、新しい価値が生まれる可能性があります。
今年度はイベント開催をきっかけに企業を募り、エントリー企業のヒアリングやマッチング提案を経て、最終的に3件の協業マッチングが生まれたそうです。まだ数としては多くありませんが、試行錯誤しながら形が見えてきている段階なのだと感じました。
詳細は公式HPでも資料公開されているのでお時間あればwebもご確認ください。

□ スタートアップとものづくり企業の視点の違い
その後の第二部では、スタートアップ企業のスパイスキューブ株式会社の樋口さんと一緒にパネルディスカッションに登壇しました。ファシリテーターは事務局の橋間さんです。
議論の中で出てきたのが、「ものづくり企業は社会課題から事業を始めるわけではない」という話です。スタートアップは社会課題を起点に事業を組み立てることが多いのに対して、私たち製造業は技術や設備が起点になりがちです。この視点の違いが、協業の難しさにもつながっているのかもしれません。
また、お互いに求めることとして話題になったのが「スピード感」と「対等な関係」。スタートアップと中小製造業では意思決定のリズムも文化も違います。その違いを理解したうえで、どう折り合いをつけていくかが大事なのだろうと思います。
□ 「営業」と「協業」の違いを考える
事前の打ち合わせはありましたが、台本は特に作らず、当日はかなりライブ感のあるパネルディスカッションになりました。少し話が散らかった部分もあったかもしれませんが、リアルな議論にはなったのではないかと思います。
最後の質疑応答で会場から「営業と協業の違い」について質問があり、とっさに「営業は一方向ですが、協業はお互いのやり取りがあって成り立つもの」といった趣旨でお答えしたのですが、話しながら自分自身も少し考えさせられました。
協業と言いながら、実は新しい分野への営業活動をしているだけなのではないか。
とはいえ、既存市場が大きく伸びない時代において、新しい接点を作ることはやはり重要だとも感じています。スタートアップ協業がどこまで形になるかはまだ分かりませんが、模索する価値はあるのではないかと思っています。
今回のセミナーを通じて、協業の難しさと同時に、可能性についても改めて考える機会になりました。
すぐに答えが出るテーマではありませんが、少しずつ学びながら取り組んでいければと思います。

株式会社ノボル電機
代表取締役社長
猪奥 元基