【社長日記】工場見学in滋賀県大津市
皆様、おはようございます。ノボル電機の猪奥です。
最近は商品開発や展示会、採用の話が続いていましたので、今回は少し肩の力を抜いて社長日記です。
先日、親しくさせていただいている経営者仲間と一緒に、滋賀県大津市へ工場見学に行ってきました。
□趣味のマンホール
トップ画像は膳所駅前で見つけた『成瀬は天下を取りにいく』のマンホール。
実は出張や旅行の際、その土地のマンホールを撮影するのが密かな趣味です。
全国にはご当地マンホールが数多く存在し、地域の歴史や文化、観光資源がデザインされています。最近ではマンホールカードを集める方も増えていますし、自治体によってはアニメや小説とのコラボデザインも珍しくありません。
「成瀬は天下を取りにいく」は滋賀県大津市を舞台にした小説ですが、最近文芸小説を久しぶりに読み始めたタイミングでの大津市訪問に大興奮しての撮影でした。
工場見学も同じで、ものづくりだけでなく、その土地ならではの空気を感じられるのが楽しいところです。
□くすんだ後継ぎの工場見学
今回ご一緒したのは、以前から交流のある経営者仲間。
自虐を込めて「くすんだ後継ぎ」と呼んでいますが、決して後ろ向きな意味ではありません。SNSで華々しく活躍している経営者もたくさんいますが、私たちはどちらかというと現場で泥臭く試行錯誤しながら会社を続けているメンバーです。
「くすんでたっていいじゃない」
そんな合言葉のもと、時々こうして他社を見学しながら学び合っています。
今回は滋賀県で二社を訪問させていただきました。

□釣竿メーカー レスターファイン様
一社目はフルボロン製の釣竿を製造されているレスターファイン様。
私は釣りをしないので詳しくはありませんが、工程を見せていただくと驚くほど手作業が多く、一つひとつ異なる仕様に対応しながら製造されていました。
用途に応じて素材の組み合わせや巻き方を変え、職人の経験を活かして一本ずつ仕上げていく。大量生産とはまったく異なる世界です。当社も小ロット多品種生産を得意としていますが、「ニッチな市場に向けて独自の商品をつくる」という考え方には多くの共通点を感じました。
また、BtoB中心から自社ブランド強化へ取り組まれている点も興味深く、勉強になることばかりでした。
□中川木工芸様
二社目は木桶製作で知られる中川木工芸様。
伝統工芸の世界ですが、単に昔ながらのものを作るだけではなく、デザイナーとの協業や海外展開など、新しい価値づくりにも積極的に挑戦されています。特に印象的だったのは、需要が減少する市場の中でも若手職人を採用し、技術継承に取り組まれていたことです。町工場も伝統工芸も、人がいなければ技術は残りません。
採用や人材育成に苦労しているのは当社も同じですが、「残すために変える」という姿勢には大いに刺激を受けました。また、製品の背景や素材のストーリーを丁寧に伝える重要性についても改めて考えさせられました。
作るだけではなく、どう伝えるか。これは最近のBtoCブランド活動でも感じている課題です。

□学びと刺激をもらう一日
工場見学に行くたびに思うのですが、他社の現場を見ると必ず新しい発見があります。
もちろん設備や技術そのものも勉強になりますが、それ以上に経営者や職人の考え方に触れられることが大きな財産です。
業種は違っても、地方企業として悩むことや挑戦していることには共通点が多くあります。
今回も良い刺激をたくさんいただきました。そして帰り道にはしっかりマンホールも撮影。工場を見て、街を見て、人に会う。そんな一日でした。
今年の秋には、ノボル電機としても4年目となるオープンファクトリー「不器用FACTORY」への参加を予定しています。見学に来ていただいた方が、今回の私と同じように何か一つでも発見や刺激を持ち帰れるような場にしたいですね。
引き続き、ものづくりの現場から発信を続けていきたいと思います。
株式会社ノボル電機
猪奥元基