【モノづくりのこと】シール製造と内製化

【モノづくりのこと】シール製造と内製化

皆さん、こんにちは。ノボル電機の猪奥です。
不器用なガジェット第二弾「業務用拡声器メーカーが地元大阪の工場と協力してつくった、スマートじゃないコンパクトオーディオ」のプロジェクトも、残り1カ月弱となりました。

クラウドファンディングの進捗報告や大阪製ブランド認定を受けた催事出店など、告知・お知らせが続いていたので、本日はモノづくりについてお送りします。

過去のコラムでも書いておりますが、わたしたちノボル電機は、「大量生産」と「一品特注モノ」の中間にある多品種少量生産の量産工場です。
今回は、多品種少量生産を支える工夫の一部で内製化の話としてシール製造について書いていきます。
多品種少量生産について書いた過去コラムはこちら

 

□少量生産できるメリット

拡声器には様々なシールが貼られています。商品名の表記はもちろん業務用で表示が求められる検査合格を表すもの、個体番号や製品仕様、注意喚起など、メガホン1台でも5種類程度のシールがあり、それらを全て外部で製造しています。

しかし、当社は多品種少量生産を行っているので品番が変わるとシールも変わり多種多様なシールが必要になり、種類と在庫が膨大になります。

さらに一番の問題は調達に手間がかかることです。生産計画~手配(注文書の発行)~納品・検品等々、社外とのやり取りに対して時間がかかっていました。そこで、町工場の機動力を存分に発揮するためシール製造機を導入し1品ごとでも社内で作れるようにしました。

≪導入したシール製造機≫

特にスマホ用無電源スピーカー「拡音器」NMP-001/NMP-002では製品に刻印によるシリアル番号を付与していますが、外装箱にもシリアル番号表示シールが必要です。

1枚1枚異なるシールを外部にお願いしているのでは、費用も時間もかかり割高になってしまいます。
さらに内製化すると失敗しても自分たちでさっと作り治せるので、納期を遵守しながら機動的な生産を行うことができます。

≪商品の箱に貼付しているシリアル番号表示シール シール右下がシリアル番号≫

□最後に

スマホ用無電源スピーカーNMP-001/NMP-002の個装箱にも使われているシール製造について、ノボル電機のモノづくり、多品種少量生産というテーマお伝えしてきました。
製品の量産には内製化以外にも、高度な需要予測、適正な材料の確保、柔軟な生産計画、効率的なライン構築、治具による工夫など必要なことは非常に多いです。その辺の話しも少しずつできれば良いなと思っています。
次回はシール製造機を使ってステッカー販売を企画した新規企画の迷走について書いていこうと考えています。最後までお読みいただきありがとうございました。

株式会社ノボル電機
製作所事業担当 猪奥元基