【モノづくりのこと】当社のスピーカーはなぜモノラルなのか?

【モノづくりのこと】当社のスピーカーはなぜモノラルなのか?

皆さん、こんばんは。ノボル電機の猪奥です。

先週に引き続き、オーディオの主流はステレオなのに、

当社のスピーカーがなぜモノラルなのか?という切り口で
当社のモノづくりについて書いていきます。

先週のコラムはこちらから読んでいただけます。
https://noborudenki.com/blogs/contents/20240517



□なぜモノラルでオーディオを作った?

オーディオ・音楽再生の主流はステレオです。
むしろ音響機器としてモノラルを探すほうが困難かもしれません。

当社がモノラルで音作りをした理由を
一言でいうと、ブランディングの結果です。

当社の主力事業は「拡声音響装置」で、
拡声器は主に音声再生のための機器としてご利用いただいています。
音声再生に適した再生方式は先週のコラムで触れましたが、モノラルです。
自社の強みや特徴を棚卸した際にできた当社のコア技術は「モノラル音響」でした。

「オーディオだから」という理由で
ステレオを志向し試作するような右往左往もありましたが
絶妙に、「ノボル電機らしさ」も「それ以外の特徴」もない
どこにでるあるような平凡な音になりました。

そこで原点に立ち戻り「自社のコア技術」と「いままでの歴史」を
大切にブランディングした結果が
得意技術を大切にした設計へと舵を切り
モノラルで「拡声器らしい」と思える音響機器の開発へとつながっていきました。

技術的な側面だけではなく
マーケ的な側面もあります。

当社の基本戦略はランチェスター戦略、
差別化された機能により
痒い所に手が届く製品の開発販売です。

オーディオ事業に参入を決めた際も
大手がひしめくステレオ市場で勝負するのではなく、
逆張りしてプレイヤーが(比較的少ない)モノラル市場への
参入を決めたという側面もありました。

技術とマーケの両面から「不器用なガジェット」という
ブランドコンセプトへとつながっていきます。


□最後に


発売以降、「ノスタルジックな音響」「独特の音質」
音に関する記載を続けていましたが
なぜモノラルなのか?という
再生環境に言及なく、突き進んできました。

先日のEC勉強会でコラムについて振り返る機会があり
情報発信の強化の観点で
モノラルを選んだ理由を書かせていただきました。

二回にわたってお届けした「なぜ当社のスピーカーはモノラルなのか?」について
乱文となってしまいましたが
最後までお読みいただきありがとうございました。

以上

株式会社ノボル電機
製作所事業担当 猪奥元基