【モノづくりのこと】オーディオ用ホーンスピーカーその1

【モノづくりのこと】オーディオ用ホーンスピーカーその1

皆さん、こんばんは。ノボル電機の猪奥です。

本日はモノづくりシリーズとしてNMP-103について書いていきます。

先日のコラムでNMP-103の音質や音響設計について、書かせてもらいました。
過去のコラム
NMP-103について https://noborudenki.com/blogs/contents/20240409
NMP-103のコラムで何度か触れていますが、
当社のスピーカーはホーン型のスピーカーです。

今回はホーン型スピーカーの利点について、

その前提と利点について2回に分けて書いていきます。

 

□オーディオ用スピーカーは紙製スピーカーユニット

一般的にオーディオ用のスピーカーはコーン紙といわれる
紙のスピーカーユニットを使うことで「繊細な音感」を再現しています。
その際の筐体(形状)はスピーカーユニットの全面には何も配置しない
箱型が圧倒的多数です。
これは、スピーカーユニットの全面に筐体・機構があれば
音質に対して何らかの影響を与えるため
あえて前面には何も配置しない形状が選択されていると考えています(私見です)。

なお、スピーカーユニットの前面部にホーンを配置し
「紙のスピーカーユニット」×「ホーン型の筐体(形状)」をした
『ソフトホーン』という種類のホーンスピーカーも存在はしています。
こちらは、紙のスピーカーユニットの音質と
ホーン型スピーカーの拡散性のいいとこどりをした
秀逸な商品で駅のホームや商店街などで見かけることがあります。
※当社は過去に販売していましたが現在の取扱いはありませんので
 品番を挙げてのご紹介ができないことご容赦ください。



□振動板を搭載したNMP-103

当社のホーンスピーカー「NMP-103」は
業務用でも採用している「振動版」を搭載した
「ドライバーユニット」×「ホーン型の筐体(形状)」という
武骨な仕様をしています。

「紙のスピーカーユニット」をNMP-103に採用しなかったのは
過去のコラムでも書きましたが、

ソフトホーン形式で試作した際に
絶妙に違和感がある音質に仕上がってしまったことを発端に
ホーンスピーカーらしいノボル電機製作所らしい音を追求した結果です。
振動板を搭載したドライバーユニットを採用することで
音響用のフルレンジスピーカ(紙のスピーカーユニット)では出せない
ノスタルジックな風合いやブランドコンセプトの一体感を出すことが出来ました。

これまでも言及してきた

当社の音作りがホーンスピーカーだったのですが

ではオーディオ用としてホーンスピーカーは邪道なのでしょうか?

結論をいうと王道ではないが、邪道ではなく傍流という感じになると思います。

 

とはいえ、利点もあるので傍流としてのこっているわけで

私は音響の専門家ではないので、調べた範囲の知識ではありますので
音響に詳しい方には食い足りない内容になってしまいますが
次回はオーディオ用ホーンスピーカーの利点について書いていきます。

最後までお読みいただきありがとうございました。

株式会社ノボル電機
製作所事業担当 猪奥元基