【防災訓練】8月20日はJ-ALERT全国一斉試験

【防災訓練】8月20日はJ-ALERT全国一斉試験

皆さまこんにちは。ノボル電機の猪奥です。

820日(水)午前11時頃「全国瞬時警報システム(J-ALERT)の全国一斉情報伝達試験」が予定されています。

この試験は、国(内閣官房)から送られる試験信号をきっかけに、市町村の防災行政無線などが自動で起動し、住民への情報が確実に届くかを確認する全国的な取り組みです。

 

防災行政無線は、災害や緊急事態発生時に避難情報や警報を迅速に届けるためのシステムです。平常時には、朝昼晩の時報や地域放送としても活用されます。

弊社が所在する枚方市では、夏期は1730分、冬期は1630分に「夕焼け小焼け」が流れ、子どもたちの帰宅を促すとともに、防災行政無線の動作確認にも役立っています。

全国を見渡すと、南三陸町の「残酷な天使のテーゼ」、須賀川市の「ウルトラセブン」、館山市の「Forever Love」など、地元ゆかりの楽曲を流す自治体もあり、旅先で思わぬメロディーに出会えるのも防災行政無線の面白さのひとつです。

もちろん、防災行政無線はJ-ALERTと連動し、地震や津波、竜巻、武力攻撃などの緊急情報を屋外スピーカーや戸別受信機を通じて瞬時に伝達します。近年では豪雨災害の際にも避難指示や避難所開設情報の周知で重要な役割を果たしています。

 

業務用をベースに開発

 過去にも何度か触れように、当社はこの防災行政無線の屋外スピーカーを製造しています。

過去の記事はこちら:https://noborudenki.com/blogs/contents/20220310

 

役所の屋上や街中の鉄塔に取り付けられ、数百メートル先まで音を届ける大型スピーカーです。そのホーン口径はφ510mmと迫力あるサイズで、遠方まで明瞭な音声を届けます。

 

そして、この防災行政無線用スピーカーの形状を小型化し、家庭や個人で楽しめるように開発したのが、スマホ用無電源スピーカー「拡音器」NMP-011です。

電気を使わず、スマホを差し込むだけで音が自然に広がる構造は、防災行政無線用スピーカーと同じ音響原理に基づいています。

商品ページはこちら  NMP-011 拡音器

「夕焼け小焼け」の放送を聞いたことがある方は、防災行政無線スピーカーの音をすでに体験していると言えます。あの力強く遠くまで届く音の“ミニチュア版”がNMP-011です。

停電時や非常時に電源不要で使えますが、ミニチュア版のため、防災用品としてはおススメできませんが、お手元に置くことで「もしも」を「いつも」と意識して防災意識の高揚に繋がれば本望です。

  

最後に

 今回のJ-ALERT全国一斉試験は、普段何気なく聞き流している放送設備が、いざという時に確実に動作するための大切な機会です。

820日午前11時、全国各地で「これは、Jアラートのテストです」という放送が聞こえてきたら、「あの声」を支える技術の一端を、少し意識して耳を傾けていただければうれしいです。

 

株式会社ノボル電機

代表取締役社長

猪奥元基