【産学官連携】大阪工業大学 北山祭に参加して
皆さまこんにちは。ノボル電機の猪奥です。
先日、大阪工業大学 枚方キャンパスで開催された学園祭「北山祭」に、ひらかた地域産業クラスター研究会の一員として参加してきました。
今回の目的は、学園祭のイベントとして実施された「OITフェスティバル」において、学生たちのゼミ発表を審査し、私たち研究会として【イノベーション大賞】を選出すること。
当日は、メンバーが4組に分かれてすべての研究発表を拝聴。一次審査を経て、各組が選出した4テーマを全員で再度審査し、最終的に「社会基盤情報システム研究室」の発表がイノベーション大賞に選ばれました。
受賞テーマは『交通課題解決のための情報システム紹介』。
Nゲージを使って実際の鉄道運行を再現し、人間系を含めた衝突防止の取り組みや、ラストワンマイル配送をビデオゲームで行いAIによる最適解と比較するなど、現実社会の課題をシミュレーションしていました。
模型やゲーム形式など技術を『見える化』する工夫が随所に見られ、私たち企業の視点から見ても社会実装に一番近い研究ではないのかと高く評価しました。

他にも、学長賞や学部長賞、校友会賞、後援会賞など、それぞれの視点から学生たちの努力を称える賞が贈られており、大学全体が活気に満ちた一日でした。
□ 学祭のエネルギーを感じて
個人的な感想になりますが、久しぶりに大学の空気に触れて、学園祭の独特の雰囲気が学生時代の記憶が蘇るようなエモーショナルな時間でした。
私が通っていたのは文系の大学でしたが、OITフェスティバルでは研究室単位の発表が主役。先輩から受け継いだテーマを深化させる学生、新たな課題に挑む学生、それぞれの取り組みに「理系大学らしい探究心と実践力」を感じました。
純粋に、知ることを楽しむというエネルギーに触れ、こちらまで前向きな刺激をもらいました。

□ オープンイノベーションへのきっかけに
今回の取り組みは、地域の大学を応援するという意味合いだけでなく、企業・行政・大学が連携して新たな価値を生み出す「産学官連携」の一環でもあります。ノボル電機としても、こうした出会いをきっかけに、ものづくり企業ならではの知見や技術を活かしたオープンイノベーションを模索しています。
過去に参加した「スタートアップ協業セミナー」でも感じたように、異なる領域と交わることで新たな発想や技術革新の芽が生まれます。
今回の北山祭も、学生たちの柔軟な発想力と行動力に触れ、改めて“協働の可能性”を実感する機会となりました。
▶ 過去コラム:【活動報告】スタートアップとの協業セミナーに参加しました
大学、行政、そして地域企業が一体となって、次世代の人材や技術を育てる。
そんな循環が枚方を中心に根づいていけば、地域の産業はもっと面白く、強くなるはずです。
これからもノボル電機は、「地域とともに考え、つくる」企業として、産学官連携のフィールドにも積極的に関わっていきたいと思います。
株式会社ノボル電機
代表取締役社長 猪奥 元基