【モノづくりのこと】オーディオ用ホーンスピーカーその2
皆さん、こんばんは。ノボル電機の猪奥です。
本日は先週に引き続き、NMP-103について、
そして「オーディオ用ホーンスピーカー」の利点について書いていきます。
先週のコラムはこちらからご確認いただけます
https://noborudenki.com/blogs/contents/20240709
□オーディオ用としてホーンスピーカーの利点
先週のコラムでは、「オーディオ用スピーカーについて」や「ホーンスピーカーについて」を書かせてもらいました。
今週は、音響用としてメジャーではないホーンスピーカーのオーディオ用として利点をお送りします。
といっても、音響の専門家ではないので私が
ホーンスピーカーの利点としてまず思い浮かぶのは、
「効率的に音圧(音量)を増幅する構造であること」という業務用の利点です。
音を遠くまでコストパフォーマンスよく届ける形状が、
当社が得意とするホーンスピーカーの優位性だと考えています。
とはいえ、これでは「音響用として~」ではない業務用の利点です。
このままではコラムにならないのでネットで調べてみると
JBL様のHPに
『ホーンの魅力は他の方式では真似することのできない浸透力のある音にある。』という記載がっ!!
https://jp.jbl.com/itsjbl/vol-07.htmlより引用
記事内容を読むと、
業務用で感じていたメリットの一部は
オーディオ用としてのメリットでもあると私自身の理解が深まっていきました。
□音の浸透力に優れたホーンスピーカー
当社の拡声器オーディオに限らず
オーディオ機器の多数は室内での視聴を想定していると考えています。
また、室内という構造上、多くの方は壁を背にしてオーディオを設置します。
そんな時、聞きたい方向へ指向性を付けた音が飛び出してくることが出来るのが
ホーンスピーカーの利点です。
また、指向性があることにより、音圧を体感として感じやすいのも
ホーンスピーカーの利点だと思っています。
同記事中にもありますが、
原理的には無指向性のスピーカーが
最高のスピーカーユニットではあるのですが
どのような場所に設置するかが非常に重要になってくるため
音響を楽しくことを最優先にしないとセッティングが困難になります。
これは、無指向性は360度均一に音が出るため、
壁や天井などの反響や残響など、
スピーカーから出た音の後処理まで考える必要があるからかもしれません。
「指向性がある」ということは
「反響や残響の影響を受けにくい」ということでもあります。
また、音を囲って指向性を高めるということは
一点突破のようにホーンが向いている方向に対して
音を集める効果があります。
これらの特徴を「音の浸透力」と表現したJBL様の感性に脱帽です。
NMP-103の音質については過去のコラムでも書きました。
https://noborudenki.com/blogs/contents/20240409
こちらも併せてご確認いただければ嬉しいです。
音響の専門家ではない私の私見も含めたコラムになったので
音響に詳しい方には異論も多いかもしれません。
「拡声器屋はそう考えているんだなぁ」とご笑納いただければ幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
株式会社ノボル電機
製作所事業担当 猪奥元基